月曜日, 1月 16, 2012

Petite chapelle ・ 小さな礼拝堂

















天にまでと伸びる大きな木樹

朽ちた倒木には絨毯の様に厚く苔むし

陽の光は届かない

そんな鬱蒼とした森を歩いていた

寒くもない

暑くもない

季節は

春なのだろう

突然に森が開けると

小さな礼拝堂がある

大理石造りの小さな噴水は

静かに水を吹き上げて

陽の光を浴びて煌いている

扉を開け、中に入る

石の祭壇の上には蝋燭が灯る

「bonjour」・・・何故かフランス語?

返事はない

人の気配で、振り返ると

大勢の子供たちが、床に座っている

『ミサをして』

『ミサをして』

『ミサをして』

子供たちが口々にそう訴える

「ごめんね、俺は神父さまじゃないんだよ」


『ミサをして』『ミサをして』『ミサをして』『ミサをして』『ミサをして』
『ミサをして』『ミサをして』『ミサをして』『ミサをして『ミサをして』』
『ミサをして』『ミサをして』『ミサをして』『ミサをして』『ミサをして』

子供たちの声は、終わらない

困ってしまい、祭壇に向き直すと

祭壇には、カリスとパンが置かれている

子供たちの声はいっそう大きくなっている

侍者服を着た子供がストラを手に近づいて
中に浮くと、ストラを俺の首に掛けた

仕方がないか・・・

俺は、祭壇に周り、子供たちを見た

あれ程騒いでいた子供たちが

静かにこちらを見ている




「父と子と聖霊の御名によりて」

『アーメン』

「主、イエズス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが皆様と共に」

『また、愛とともにぃ~』


床に座っていた子供たちは

白い衣を纏い

ひとりひとりが光りとなって

小さな礼拝堂の中を、浮遊する

とても良い香りが立ちこめ

静かに、扉が開く

強烈な光が礼拝堂の中に広がる





そこで、眼がさめました

きっと、いつの日か、あの小さな礼拝堂に

行けるのかもしれません。



2 件のコメント:

  1. 素敵な夢ですねえ^^
    夢はわりに神様からのメッセージの時があるから、
    本当に、いつの日か行けるかもしれませんね。
    そして、「ミサをささげる」こんな素晴らしいことはありませんね。いつか夢が本当になりますように^^

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  2. ✿シスター✿コメント有難うございます。

    色彩の豊かな夢を見ると、鮮明に記憶していますよね

    現実の世界より、絵画の中に居るようで

    それだけで幸福です。

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