シャガールの雅歌を描いた作品のひとつは
rouge
聖書の中で最も霊的な文学と謂われる「雅歌」
聖書は驚きに満ちていると昨日書いた
そう、初めて雅歌を読んだのは高校生の頃だったと思う
印象は
erotic
こんなものが聖書に入ってるんだと
驚く
聖書は解釈がなされる
それは、10人の神学者が解釈するば
10通りの解釈が存在し
そのどれもが正しい
そんな、聖書の中で雅歌ほど解釈が多彩な文学はない
そんな雅歌解釈は大筋で2つに別れる
ひとつは、文面通りに解釈し、そこからソロモン王の心や歴史的考察を行う
聖書学的アプローチ
もうひとつは
比喩的な解釈
ここに神秘神学の喜びがある
キリスト教は旧約に書かれている予言的文学、神秘的文学の中に
キリストを見る
雅歌に聴くキリストへの羨望は
花婿への切実な恋慕の情感で表現される
男は女に、女は男に何を求めるのだろう
優しさ、強さ、暖かさ、楽しさ、快感、美しさ・・・
言葉にしてみると
言葉に出来ないものを求めている様な気がした
まだ16たっだ俺が読んだ雅歌は
恋へ憧れるには十分な言葉の宝庫だった。
彼女の頭を抱える時
髪の匂いは、ミルラの芳香
その胸の高鳴りは
切ない
年を経て、尚、切ない
しかしそれは
この世に切ないのではない
霊魂の花婿への切なさ
愛さずにはおられない
キリストへの想いで震えるばかりに
切ない
幼子の様に貴方の腕に抱かれ
貴方の想う場所に連れ去られたい
雅歌読む度に
愛に震える
シャガールの雅歌はrouge
貴方の雅歌は?
君の雅歌は?
ひとりの雅歌
10人の雅歌
100人の雅歌
1000人の雅歌
雅歌に触れた人の数だけの雅歌が産まれる
そして
誰をも
愛に傷つくのだろう
そして
愛に震える
この言葉によって
愛は死のように強い
私を刻みつけて下さい
あなたの心に、印章として
あなたの腕に、印章として
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