本日、着衣致しました。
着衣と言っても、まだ志願服です。
カプチンと呼ばれる、頭巾はまだ被れません。
チングルムと呼ばれる、腰紐には、3つの結ぶ目はありません。
けれど、やっと1段、階段を登れた気がします。
この階段は、自分の力では決して登れません。
けれど、何度も何度も足を上げて、登ろうとしなければなりません。
でなければ、主は階段を降りて、その御手を差し伸べてはくれないのですから。
今日は、1段分だけ、その暖かい御手を差し伸べて下さいました。
感謝です。主イエズス・キリストは賛美されますように。アーメン。
そして、本当に多くの方の、尊い禱りに支えられている事を、実感します。
ありがとうございます。
禱る俺。
マリア様、ありがとうな俺。
なんか、不自然な俺。
今日は、自分の為に、喜ぶ事にします・・・少しだけ。
そして、凄く嬉しい事が起こったのです。
今日は、師父聖フランシスコの聖痕記念の祝日なのです。
全フランシスカン・ファミリーは特別な典礼で祝うのです、その準備の為に、昨日、聖痕を享けている
聖フランシスコの御絵を祭壇前に飾る事にしました。
何か、丁度良い額縁はないかと、修道院の宝の山である、図書室に発掘に向ったのであります。
図書室の奥の奥に埃まみれの額縁を発見し、その額縁を取ろうと上に載っていた潰して畳んだ段ボールみたいな薄汚れた物を退けました。
しかし、その汚い物は(本当に埃まみれで、手が真っ黒になった)段ボールではなく、デザイン画などを持ち運ぶためのケースだったのでした。
中には、なんとも色鮮やかなイラストが入っているではありませんか!
そのイラストは、カラーインク、リキテックス、パステルなどを駆使して描かれており
一目で、プロの仕事と解かる物でした。
何故に修道院に???と思い、調べると、今から約40年程前に、聖母の騎士社では
「カトリックグラフ」という大判の写真雑誌を出版していました。
その雑誌に1年間連載された、イラストだと判明。
しかし、通常は製版した後の原稿は作家に戻すのが一般的なのに・・・
その原稿を、聖母の騎士社で買い取った???
どちらにしても、この最悪な保存状態では、このイラストの寿命はそう長くないでしょう。
カラーインクなどは、紫外線に凄く弱いのです。
幸いにも暗い図書室の隅に人目に触れずに在ったたため、色は全く褪色していませんでしたが
これは、作者に返却するのが、最も良いと思い、管区長様に御相談すると、そうして下さいの御返事を戴いたのでありました。
ネットで、作者を調べると、びっくり!
その方は、今も活躍されておられる絵本作家の方でした。
しかも、全盲の絵本作家。
その方の、プロフィールを見ると、手元にある作品は、眼を悪くされる前の作品である事が判明したのです。
明日から、南三陸にボランティアに向うため、なんとか今日中に作家の方と御連絡を取りたいと思ったのですが、今日は土曜日・・・出版社系は休日・・・あちらこちらに電話をして、なんとか御本人と直接御話しができたのです。
40年前は、商業ベースで仕事をされ、うれっこのイラストレーターで、大変忙しくされていて、引っ越しが何回おわりで、聖母の騎士社もカトリックグラフを休刊にするなどで、連絡が途絶えてしまっていたようです。
作家先生は、本当に喜んで下さり、俺が南三陸から戻ったたら御送りする事になったのです。
作品も40年振りに、作家先生の元に戻れるのを喜んでいるかのようです。
その方の御名前は、エム・ナマエさん
公式ホムペ
今は、パステルとボールペンで、優しい絵を描かれています。
発掘されたイラストを見て下さい。