修練長 「シスター・テレジア。」
修練者 「はい、主よ、あなたが私をお呼びになりました。」
昨日は長崎で兄弟のひとりの、初誓願式が行われた、長崎には誓願者の兄弟達が向い
志願者は東京でお留守番。
そして今日は、姉妹修道会の修練者の誓願式が東京で行われ、志願者の俺も出席させて頂いた。
誓願式の冒頭、修練者が唱える「はい、主よ、あなたが私をお呼びになりました。」
この短い文言に修道者は生涯を託す。
いつも明るいテレジアが、涙で言葉が詰まる、初誓願までは数年掛かる
その間、様々な葛藤がテレジアにあった事だろう、その想いはテレジアにしか解からない事だけれど、御聖堂にいる全ての人に、それが大気のように広がり伝わる。
誰もが、頑張ったね、と心の中で呟いた事でしょう。
東北の震災で皆、心に重い悲しみを負っている、俺もここ数日ショックでよく眠れない、そんな中での志願式
テレジアの喜びは、御御堂の全ての人の希望となりました。
人は誰でも、その存在が希望です。
自分では何一つ出来ない赤ちゃんとして産まれ、人は希望になるのです。
テレジアの誓願は、そんな希望の象りでした。
修練者は、誓願を立てる事で、修道服の着衣をします、それは何年も心に秘めた憧れの修道服です。
フランシスカン・ファミリーには、男女とも共通の物があり、これを着けられる事は喜びです。
その帯紐(チングルム)には、従順、貞潔、清貧のしるしとして、3重に巻かれた結び目が3つあります。
その帯紐は、償いと貧しさの証しです。
ベールを被り、十字架を下げ、その帯紐締めたテレジアは、眼を真っ赤にしながら、子供様に笑いながらはしゃいでいました。
そんな、テレジアをビデオに収めながら(ビデオ係だったのです)涙が溢れて止まらないのでした。
テレジア、立誓願おめでとう。
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