土曜日, 9月 17, 2011

ふたつの喜び 着衣式そして・・・




本日、着衣致しました。

着衣と言っても、まだ志願服です。
カプチンと呼ばれる、頭巾はまだ被れません。
チングルムと呼ばれる、腰紐には、3つの結ぶ目はありません。

けれど、やっと1段、階段を登れた気がします。
この階段は、自分の力では決して登れません。
けれど、何度も何度も足を上げて、登ろうとしなければなりません。
でなければ、主は階段を降りて、その御手を差し伸べてはくれないのですから。


今日は、1段分だけ、その暖かい御手を差し伸べて下さいました。

感謝です。主イエズス・キリストは賛美されますように。アーメン。

そして、本当に多くの方の、尊い禱りに支えられている事を、実感します。
ありがとうございます。


禱る俺。


マリア様、ありがとうな俺。


なんか、不自然な俺。



今日は、自分の為に、喜ぶ事にします・・・少しだけ。


そして、凄く嬉しい事が起こったのです。

今日は、師父聖フランシスコの聖痕記念の祝日なのです。
全フランシスカン・ファミリーは特別な典礼で祝うのです、その準備の為に、昨日、聖痕を享けている
聖フランシスコの御絵を祭壇前に飾る事にしました。
何か、丁度良い額縁はないかと、修道院の宝の山である、図書室に発掘に向ったのであります。

図書室の奥の奥に埃まみれの額縁を発見し、その額縁を取ろうと上に載っていた潰して畳んだ段ボールみたいな薄汚れた物を退けました。
しかし、その汚い物は(本当に埃まみれで、手が真っ黒になった)段ボールではなく、デザイン画などを持ち運ぶためのケースだったのでした。
中には、なんとも色鮮やかなイラストが入っているではありませんか!
そのイラストは、カラーインク、リキテックス、パステルなどを駆使して描かれており
一目で、プロの仕事と解かる物でした。
何故に修道院に???と思い、調べると、今から約40年程前に、聖母の騎士社では
「カトリックグラフ」という大判の写真雑誌を出版していました。
その雑誌に1年間連載された、イラストだと判明。
しかし、通常は製版した後の原稿は作家に戻すのが一般的なのに・・・
その原稿を、聖母の騎士社で買い取った???
どちらにしても、この最悪な保存状態では、このイラストの寿命はそう長くないでしょう。
カラーインクなどは、紫外線に凄く弱いのです。
幸いにも暗い図書室の隅に人目に触れずに在ったたため、色は全く褪色していませんでしたが

これは、作者に返却するのが、最も良いと思い、管区長様に御相談すると、そうして下さいの御返事を戴いたのでありました。
ネットで、作者を調べると、びっくり!
その方は、今も活躍されておられる絵本作家の方でした。
しかも、全盲の絵本作家。
その方の、プロフィールを見ると、手元にある作品は、眼を悪くされる前の作品である事が判明したのです。
明日から、南三陸にボランティアに向うため、なんとか今日中に作家の方と御連絡を取りたいと思ったのですが、今日は土曜日・・・出版社系は休日・・・あちらこちらに電話をして、なんとか御本人と直接御話しができたのです。
40年前は、商業ベースで仕事をされ、うれっこのイラストレーターで、大変忙しくされていて、引っ越しが何回おわりで、聖母の騎士社もカトリックグラフを休刊にするなどで、連絡が途絶えてしまっていたようです。
作家先生は、本当に喜んで下さり、俺が南三陸から戻ったたら御送りする事になったのです。

作品も40年振りに、作家先生の元に戻れるのを喜んでいるかのようです。

その方の御名前は、エム・ナマエさん 
公式ホムペ
今は、パステルとボールペンで、優しい絵を描かれています。

発掘されたイラストを見て下さい。









今日は、幸福です。

神様に
人に
愛に
全てに


感謝。





7 件のコメント:

  1. マキシミリアナ・マリア・コルベ2011年9月17日 17:51

    着衣式、おめでとうございます。
    着実に、1歩1歩歩んで、カプチンの付いた、そして、チングルムに結び目が3つ付いた修道服がきれるようになりますように、お祈りしています。頑張って下さい。

    私は、赤羽教会で、赤尾神父様が助祭の時に洗礼を授かりました。残念なことに、洗礼を授けて下さった川下神父様は早々と帰天されてしまいました。修道院のお御堂の入口の写真を見ると、悲しくなります。

    さて、図書館で、素晴らしい物を発見されましたね。
    作者さんは、さぞお喜びでしょう。無事に作品が届きますように。その前に、ボランティア、頑張って下さいね。

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  2. τ平和と善。

    マキシミリアナさん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。赤羽教会は最近都内では数少ないノスタルジックなチャペルなので、行く度に癒されています。

    ハイ、一歩づつ歩んで行きます。どうか御祈り下さい。

    それと、赤羽教会の季刊誌「まりあ」に図々しくも長文を掲載させて頂きまして、ありがとうございました。
    今回のボランティアでも多くの御恵みがあると感じています。
    重ねて、御祈りの程、宜しく御願い致します。

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  3. はじめまして
    私は教会へ行っていますが
    最近お世話係みたいな人なのに勝手に相談内容を
    他の人にお話しをされてそのうえあり得ないことを
    勝手にきめつけられていて本当に悲しい思いをしました

    教会の中には個人情報保護法というのは関係ないのでしょうか
    よっぽど重要なことだったら他の人と情報を共有しても
    いいと思いますが相談した内容そういう事はどうして
    お世話係の人のうわさの種にされるのか
    本当に悲しい思いをしました

    もしよかったら信者さんの教会の決まりみたいのを教えてください

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  4. 着衣、おめでとうございます^^
    嬉しい第一歩を歩みだしましたね。
    いつもマリア様と一緒です。マリア様と一緒なら
    イエス様と離れることはありません。
    そして、今日の喜びを、いつも新鮮な気持ちのまま
    持ち続けることができますように、今日の喜びを
    ノートに書いておくことをお勧めします^^
    辛い時、苦しい時、そして悩みの時、かならず光となって
    導き照らしてくれると思います^^

    それから、聖痕の記念日の、不思議な導きですね。
    原画がそのまま残っているなんて、素晴らしい奇跡です。
    神さまは、さりげなく、嬉しい喜びを送ってくださるんですね。その原画も、生き生きとしていて、心が温まるようです。
    これからもたくさんの方に、喜びをもたらしていくことと思います。

    セユールさんも、神様の平和と喜びの道具として、修道者の道を歩んでいかれますように・・・お祈りしています^^

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  5. 匿名さんへ・・・
    セユールさんでもないのに、コメントさせていただいてすいません。

    匿名さん、本当に悲しい体験をされましたね。

    教会は、聖人の集まりではなく、人間の集まりなんです。そして、イエス様によって救いを必要とする、罪人のあつまりでもあるんです。

    だから、本当に大切なことを話すときは、相手を選んで話した方がいいと思います。

    司祭なら、秘密にしてくださいと言えば、他の人に話をされることはないでしょうから、司祭に相談した方がいいかもしれません。

    信徒の方に話す場合、同じ人間同士ですので、話が広がる可能性があります。だから、本当に秘密を守ることができると信頼できる人に、相談してください。その信頼関係がないうちは、他の人に知られたくないことは、話さない方がいいです。

    ちなみに、個人情報保護法としての、基本的な個人情報はもちろん教会でも大切にしています。これは、相談事とはべつの問題となりますので、区別して考えられる方がいいと思います。

    今回は、本当に悲しい思いをされたと思います。その悲しさを知った分、他の方に対して、その悲しみを感じさせることはなさらないと思います。つらい体験でしたね。

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  6. 匿名さん、τ)平和と善。

    今、南三陸にボランティアに来ているので、ゆっくりコメントできないのですが、シスターさんのコメントは御参考になると思います。
    同じ教会の方でも、なかなか秘密を守って頂くのは難しい事だと思います。
    ただ、それでもその方を責めないで下さい。
    俺もその方が、匿名さんの苦しみに気づいて下さる様に御祈りいたします。

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  7. シスターさんへ

    τ平和と善。
    ありがとうございます。
    今は、南三陸に来ていますが、
    毎日、主の慈しみに助けられています。

    被災された方々の為に、引き続き御祈りを御願い致します。

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